ボーナスを初めて出した会社は!?
嬉しくなるボーナスはいつから始まったんでしょう?
ここ最近は不景気だと言われている日本で
大手でもボーナスカットや減額など
少し寂しく思いますが
このボーナスはいつから始まり
そしてどこの会社から始まったんでしょうか?
実は
初めて賞与制度を設けたのは明治9年の三菱商会だそうです。
当時の三菱は海運界を独占していて業績が向上していたので
社員に利益の再配分を考えていました。
当時、福沢諭吉門下の荘田平五郎が会計事務長をしていて
歳末賞与という形で約1ヶ月分(平社員は五円)を支給することにしたのです。
その後
余り儲からない時には中断したこともあります。
(現代と同じですね)
日清戦争後には企業の基礎も固まって
紡績会社や百貨店などでも利益に応じた賞与を出し始めました。
高島屋の場合は「高ほうび」と言ったりもしました。
26年には三井に入社した中上川彦次郎は
英才を集める手段として年2回の賞与性を作りました。
(現代のボーナスの原型ですね)
日露戦争後は
それまで賞与の対象外だった工員にも支給されましたが
まだまだ一部の企業だけだったそうです。
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大正に入ると
月給与4ヶ月分のボーナスが出た事もありましたが
普通は2ヶ月分で100円前後だったそうです。
工員は格差をつけられて
大正5年の芝浦製作所のストでは月給の30分の1を出せ!!という要求をしています。
昭和になると
中小企業もボーナス制を取るようになって
6年以降軍需景気が高まるにつれて金額も”うなぎのぼり”になり
10年には
大企業の社員が5ヶ月分360円
課長が10ヶ月分1800円
部長が17ヶ月分4500円にも達したそうで
現在に貨幣価値にすると
課長が150万、部長が300万円ほどにもなりました!
しかし残念なのが工員で
1、6ヶ月分の74円で830円ほどに過ぎず
おすそ分け程度でした。
こうした不平等性が改められたのは戦後
労働組合が強くなってからでした。
上下の格差が縮まり
戦前平社員の12倍だった部長のボーナスも
4倍ぐらいに落ち着きました。
中小企業も含めて
全サラリーマンの95%がボーナスの恩恵を受けられる事になりました。
今の時代にはさらに状況が変わりましたが
やっぱりボーナスが貰えるのは嬉しいですよね。