硬貨だけに製造年が刻印されているのはなぜ?
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最近硬貨って使ってますか?
日ごろ使っている硬貨には製造年が刻印されていますが
1万円や千円などの紙幣には印刷されていないのはどうしてでしょう?
実際紙幣は「紙」なので寿命は1年~2年ほどで寿命が来てしまいますよね。
なので根本的に製造年を記載しても意味はないですよね。
ではなぜ硬貨に年が入っているかと言うと
昔にあった※『金本位制』や『銀本位制』だった頃の名残なのです。
※一国の貨幣価値(交換価値)を金に裏付けられた形で金額を表すものであり、商品の価格も金の価値を標準として表示される。(銀本位制も同じ)
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もともと硬貨は
明治時代に近代的な貨幣制度の下で作られたものでした。
当時
金や銀は鋳造した年によって価格が変わっていたため
硬貨に含まれる金や銀の量を明確にしていました。
いつ造った硬貨であるかを証明するために製造年が入っていたのです。
その後、金貨や銀貨を使わなくなってからも慣習が残り
現在流通している硬貨にも製造年が入っているというわけなのです。
ちなみに
紙幣にも製造年は入ってるのですが
それはアルファベットと記号を組み合わせた記番号で
日銀だけにしか製造時期が分からないようになっているそうです。